アイシング、マイラブソング
夢を見据え、

その道一本に進むため

けじめをきちんと付けたんだ。


僕を捨てたわけじゃなく

僕は選ばれなかっただけ。




―…だよね?千架…。




究極の選択なんて

自分には出来ない。



―カッコいいな。



尊敬に値するほど愛してる。



ちっぽけな自分では

こんな大きな人を支えるなんて無理なんだろう。



「…悪かったよ。千架の気持ちは伝わった」


「う…っ…」


「もう二度とこんなこと言わないから」


「っ……」


「今度会うときは友達みたいに出来ると思う」


「………」


「じゃあ、な」





―さよなら、千架。





別れた日には言えなかった言葉…


ようやく僕の中でも
けじめがついた。


千架を少し犠牲にしてしまったけど…。
< 202 / 271 >

この作品をシェア

pagetop