アイシング、マイラブソング
店内は暖房が暑いくらいに効いていて

買ったシェイクがすでに溶け始めてる。


僕はマフラーと学ランを脱いで、カッターシャツの袖も肘までまくり上げた。


窓際の席について
まだレジにいる美和をじっと待った。



―ん~…話って何だろ…



―告白じゃないよな…



―うぬぼれすぎだよな



―いつも明るい美和があんなに真剣な顔で…



ドキドキというよりはビクビクしながら待っていると

「ね~、このポテトちょっと少なくない?!」

なんて普段のテンションでやってきたからちょっと落ち着いた。



「美和ぁ…みみっちいぞ」



「はは、ごめんごめん!」



美和はトレイに乗ったポテトを2本食べながらイスに腰かけた。

彼女も防寒具をとり、
「今日はホント寒いねぇ」
なんてとりあえず何気ない話から始めてる。
< 217 / 271 >

この作品をシェア

pagetop