アイシング、マイラブソング


「ははっ…運命か…」



さっきの自分を思い出して嘲笑する。


そう、美和に僕の知らない千架のことを聞いてから、心は揺れっぱなしだ。


運命という単語にも反応してしまうし。



この深い愛情の証・ストラップとペアリングを見れば何か妙案が浮かぶかもしれないと、期待をして眺め続けた。



けれど、

そんなことはなく。



あきらめるのと

あきらめないのと

どっちが良いのか解らなくなっていた。



―ここで諦めたら終わり

―でもこれ以上追いかけるのは『ウザイ』レベルだよなぁ…



究極の2択で
一日悩み、
二日悩み、
無情に時だけが過ぎていった。
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