アイシング、マイラブソング
「ちぇ…でも、いっか!
どーせメール来ないし!」
「ゴホッ」
祥の的確なツッコミに思わずむせた。
「悠、きたねーな!」
焼きそばもちょろっと口から飛び出して。
おっしゃるとおり、
メールは来ていない。
メアド交換をして1日経ったが何もない。
美和からはヨロシクみたいなのが届いたから返したけれど。
千架には送るネタがない。
向こうもきっと同じなんだろう。
…だが、
他人にこうもキッパリ否定されると悔しいものだ。
「ぜーーーったい、
藤堂とメールする!!」
ついムキになって宣言。
「悠、言ったな」
祥の『ムリムリ!』みたいなニヤケ面にイラッとして、残りのパンを口へ押し込んだ。
「ぅもごおっ!」
案の定、ノドに詰まらせた…。