アイシング、マイラブソング
「じゃあ何で女の子紹介してやるって言っても来ないの?」
「別に彼女とか要らないし」
「何でいつも藤堂の話を出すと明るくなるの?」
「いい思い出だから…」
「この前居酒屋で飲んで酔ったときに藤堂に会いたいって言ってたのは?」
「それは…ミーハーな心で…あっ、てゆうか酔った勢いで…」
祥の目は冷たく僕を罵っている。
彼の前での僕の嘘は、つけばつくほど嘘になる。
弱気になった僕を察した彼から少し笑みがこぼれた。
「はは、悠は昔から変わってないよ。純粋なとこ」
「バカにしてんな?」
「尊敬してんの。まぁとにかく聞け、それを。」
祥がCDをコンポに入れ、
僕が再生ボタンを押す。
♪~
ピアノのイントロは優しい調べ。
歌詞カードではなく、
ジャケット写真の千架を眺めながら聴いてみる―…
「別に彼女とか要らないし」
「何でいつも藤堂の話を出すと明るくなるの?」
「いい思い出だから…」
「この前居酒屋で飲んで酔ったときに藤堂に会いたいって言ってたのは?」
「それは…ミーハーな心で…あっ、てゆうか酔った勢いで…」
祥の目は冷たく僕を罵っている。
彼の前での僕の嘘は、つけばつくほど嘘になる。
弱気になった僕を察した彼から少し笑みがこぼれた。
「はは、悠は昔から変わってないよ。純粋なとこ」
「バカにしてんな?」
「尊敬してんの。まぁとにかく聞け、それを。」
祥がCDをコンポに入れ、
僕が再生ボタンを押す。
♪~
ピアノのイントロは優しい調べ。
歌詞カードではなく、
ジャケット写真の千架を眺めながら聴いてみる―…