アイシング、マイラブソング
「暗いな」




祥がゲームをしながらつぶやいた。

僕は今見ている窓の外のことだと思った。



「うん、もう夜だな」



「バカ、違うだろ。おまえだよ」



「え…? あぁ…」



―見透かされてんな



祥は不思議なヤツだ。

箇条書きのようなしゃべり方をするが、その短い言葉で物事の核心を射る。

僕の心を読むのが得意。

同じ年数だけ一緒にいるのに、
鈍感な僕にはヤツを理解するのは難しい…。


「あ゛~、このボスうざっ。家でゆっくりやろ」

祥は文句を垂れながらゲームの電源を切った。


それを見計らって
僕は聞いてみた。



「メール、送っていいかなぁ…?」

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