アイシング、マイラブソング
「送れば?」
祥がゲームをかばんにしまいながら答えた。
誰でも言えるその返答にがっくり肩を落とした。
「そんなカンタンに言われてもなぁ…」
「簡単じゃねえよ。一か八か」
僕は息をのんだ。
「…いちか、ばちか?」
「相手の気持ちが一番わかる方法を使う」
ゴクリ
今度は唾を飲み込んだ。
「誘うといいぞ」
「誘う?」
「どっか遊びに行こうって。良く思ってりゃそんなに話したことがなくても来る。イヤなら来ない」
「それって…」