アイシング、マイラブソング

「ぷふっ」




―む?



祥が突然吹き出した。



「おい、祥!笑えるメール作ってんのか?ケータイ返せ!」


「スマン、冗談だって!」


「マジで送る前に見せろよ」


「はいは~い」



ふうっとため息をついて雑誌に目を戻すと、本が逆さだった。


―はは…


余裕のない自分が切ない。




「できた!」




祥が叫んだ。



「見せて見せて」



「はい、送信!」



「えっ」


僕は目が点になった。
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