アイシング、マイラブソング
昨日の帰り道、

僕らは早速カップルらしい会話をした。


「ねえ、藤堂は朝何時に家出てる?」

「あたしは…7時15分の電車に乗ってる」

「えっ、俺45分!なんでそんなに早いの?」

「遅刻がイヤだからね」

「じゃあ俺も明日からがんばる!一緒に登校しようよ」

「期待せずに待ってる」

「えー!そこは期待してよ!」

「ふふ、わかったよ」


そこには、

今までとは全く違った、
『彼女として』の、僕を包み込むような癒やしの微笑みがあった。


千架が自分の彼女だということを実感した。


―俺…今すげえシアワセだ
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