小さな恋の、小さな話


俺が家に帰り、
ケータイを開くと
一通のメールが来ていた。


それはリンからで
公園に来てほしい。
とのことだ。


一瞬、迷った。


だが俺は再び扉を開け
家を飛び出した。


きっとリンは泣いている。

そう思うと我慢できなかった。


自分で泣かせといて
自分が助けにいく。

まったく馬鹿な話だと思う。



こんな日に限って
星は眩しすぎるほど綺麗だった。


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