不器用な君と不機嫌な私

柳瀬と話していたおかげで
もう時間がない


もうリレーの召集が始まってしまったのだ。


「…あんのバカ柳瀬」



だいたい俺が悩んでるのわかってるなら


なんでわざわざ話しかけてくるんだよ。


それで、



さっきから俺がなにを考えているのかというと



俺、まだ

藤原さんのアドレス


知らないんだよ。




「あ、いた!」

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