不器用な君と不機嫌な私


目を開けると、そこは真っ白いお部屋。


病室だとわかるまで少し時間がかかって



ベッドのそばに


キョンがいた。



静かに眠るキョンの寝顔は


どこかの国の王子様みたいだった。



体には感覚がなかったけど


心があったまるのを感じたんだよ。


そっか


キョンが郁に

永遠を誓ってくれたんだ



だから郁はそれを


信じてる。




キョンを信じてるんだよ


今も、これからも


ずっーと。
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