不器用な君と不機嫌な私

振り向くと、
そこには郁と、広瀬と


藤原さんがいた


「あっ!なんだここにいたんだ」


「キョン、どうしたの?」


「おーっ!京介!
お前も来てたんだな!」



なんだ、そうか


ようやくわかった


どうしておかしな感情に
なるんだとか


目が離せない理由だとか



そんなの一つしかないじゃないか






俺、藤原さんが好きなんだ





それも今に始まったことじゃない



俺の恋は


去年のあの瞬間から


始まってたんだ



浴衣姿の彼女を見て

綺麗だと思ったあの瞬間から


ずっと、好きだったんじゃないか





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