不器用な君と不機嫌な私
「仲本?」
好きだとわかっただけで
こんなに嬉しいもんなんだ
そしたら自然に笑いが込み上げてきて。
「いや、なんでもない、
やっとわかって
よかったよ」
「キョン、…なに言ってるの?
ねえ、」
「藤原さん、綺麗だ」
気がつくとそんなことを言っていた。
「は、はあ…!?」
戸惑う姿でさえもこんなにも
見ていたいと思うなんて
「ねえ、キョン、」
すると、俺の手に
生暖かい感触があった
ーーーー郁だ。
郁が俺の手を繋いでいるんだ
「ね、かおりん!
せっかくだし、2人ずつで別れないっ?
ねっ?」