不器用な君と不機嫌な私
もう二度と。
仲本と郁が手を繋いで去っていく後ろ姿を
私と先生は呆然として見ていた。
なんだ、知らなかった
「あの2人、付き合ってたんだ」
まあでも付き合っていたとしても
不思議ではないかも。
初めから、仲良いなとは思っていたし。
「えぇっと、そう思うだろうけどなー…
付き合ってないよ、あいつら」
「えぇっ!?
で、でも手繋いでたし!」
「だよなあ…まあ…
あれだろ、あいつら幼稚園から一緒だし」
「そんなに昔から?
じゃあ、先生は?」
「俺?
んー…俺も同じくらい関わってると思う…けどまあ!
今日は祭楽しむか!」
先生は笑ってるけど
無理やり笑ってるとしか思えなかった。