不器用な君と不機嫌な私


もう一つは

あの三人の関係がいまいち

よくわかってない。


だって仲本、先生のことを

あいつ呼ばわりするくらいだし


それに仲本が郁をどう思っているのかも、わからない。



だってあまりに冷たいから。



…私は、先生が好きで


先生は郁を特別に思っていて


郁は仲本。


だったら、仲本は?


仲本は誰かのことを好きなのかな


だって、誰も好きじゃないというのなら


郁にもう少し優しくすることだってできるはずだから。



こんなにもわからないことがある



淡々と言葉は出てくるけれど


やっぱり、傷ついていないはずがなかった


先生が郁を特別に見ていること。


やっぱりそれは



まだ完全には受け入れることはできてない。


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