不器用な君と不機嫌な私

すると仲本は何事もなかったように
柳瀬くんたちの場所へ戻って行った。


「大丈夫…なわけないよね。」


そんなふうに独り言を言ってみた。


でも、いつまでも


引きずったって


なにも変わらない…と思うから。


ううん、そんなのは


綺麗ごとだ。


ただ、とにかく
この状況が少しでも良い方に
変わってほしいだけ


正直言うと、もう限界だから。


郁が来たら、それはそれで

戸惑うかもしれないけど


それでもここままずっと来ないほうが、ずっと辛い。

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