不器用な君と不機嫌な私
あの日から、
かおりんにひどいこと言った
あの日から、
もう二週間が経つんだ。
窓の外を見ると
もうすでに辺りは暗くて
郁を吸い込んでくれそう
もう、終わりにしようかな
「ーーーっっ!!!」
食器を、
全て割ったら
それで終わりにしよう
パパ、ママ
どうして郁も
連れて逝ってくれなかったの
郁は
いらなかった?
「…いらないなら…っ
産まなきゃよかったじゃない!!!!」
そして
扉が開く音がする
わかってる
キョンじゃないんだ
そろそろ、
目を覚まさないいけない?
「郁っ!!!」