不器用な君と不機嫌な私


そのあと、藤原さんは逃げるように


用具室からとびだして行った




なんだよ、


俺が壊してどうすんだよ


バカじゃん、俺



「…わかんないなら、わかってよ」



用具室には誰もいないのに、



一人、

それだけを呟いた



郁も広瀬もいなかったら



藤原さんを俺を見てくれた?



それは、誰にもわからない



もう、元には戻れないんだ



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