不器用な君と不機嫌な私
奇跡を信じて
「いいかー、面談希望書は来週までだからなー!」
「はーい」
郁と元通りになってから
私たちは今まで以上に
仲良くなっていた。
先生とも、今ではもうすっかり仲のいい生徒と先生という間柄になって
私が先生のことで泣くことはなかった。
そして私たちは今、高校三年生になっている。
クラス替えはないから、相変わらず学級委員は私と仲本のままで。
結局仲本ともなにも変わることないまま時が過ぎていた。
仲本の優しい部分も、
意地悪な部分も変わっていない。