不器用な君と不機嫌な私

西村さんのことも
全く解決しないまま一日は
終わった。


というより、問題が増えたような。


とりあえず…


「明日からどうしよう…」


それだけなのだ。



まさか進級二日目からこんなに学校に行きたくないと思うなんて。


長く深いため息をついて


私も靴を履き替えた。


仲本が持っていたからなのか、少しだけ暖かい鞄を肩にかけて、もう一度ため息をつく。

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