不器用な君と不機嫌な私
昨日よりも2つスカートを短く折って
髪はアイロンで全体的にゆるく巻いた
使ったことなんて数回しかないリボンを少し下げて着けてみる。
あとはマスカラもしたまつ毛にも薄く塗ったあと
ラインも濃く引いてみた。
最後に薄ピンクのグロスをつけて完成。
「よし。」
ようやくわかった。
私ははじめからこれがしてみたかったんだ。
変に目立ちたくなくて、
そこそこ普通でいたかったから。
でも本当の私は
今鏡にいる藤原香織なんだと
ようやく気がつく。
そしてなぜだか
無性に笑いたくなったのだった。
私の好きなように、
好きなことをしてもいいんだ。