不器用な君と不機嫌な私
「じゃあ他の委員決めるわけだけど、こっからは学級委員にやってもらうとするか!
じゃあ、頼んだ!」
いつものように手を叩いて、教卓に来るように広瀬は促した。
なんで俺が
めんどくさい学級委員なんて
やることになってんだろ
「あのさあ、ここまで嫌な奴とは思ってなかったんだけど。」
教卓には既に藤原さんがいて、
小さく呟やいた。
「なにが?
えーとじゃあ、はい。
男子と女子に分かれて決めてよ、
決まったら書記の黒崎に言ってください。
で、いい?広瀬」
「…だーから京介お前ってやつは…」
もともと学級委員がやりたかったわけじゃないんだ
真面目にやるはずも…ないんだけど
案外みんなちゃんとやるもんだな
教室を見回すとちゃんと女子と男子に分かれていた。
郁にいたっては、携帯をいじっているけどね