不器用な君と不機嫌な私
「この紙が男女別のを書いてもらうやつで
これに清書してほしいんだわ。
で、ちなみにこれが全員分の種目が書いてあるやつな。
結構量あるんだよな…」
「わかりました。
じゃあ終わったら職員室に持っていきます。」
「え、なに一人でやんの?」
「え?」
「京介とか、いるだろ?」
「仲本、多分帰るところだし
それにこれ二人掛かりでやるものでもないですし」
仲本がドアの前で友達と話しているのは知っているけど
あいつと2人でやるとか
微塵も思わなかったし
「あー…わかった。
悪いけど、よろしくな
じゃあ俺職員会議行ってくるわ!」
「はい」
そう言って教室をでて先生の背中に
小さく私は
いってらっしゃい
と呟やいた。
「さて、と」