不器用な君と不機嫌な私

自分でもキモいとおもう声が出た。


今の声どっから出たんだろ


「うっわ、女子っぽくないよね
今の声。」


「う、うるさい!

あんたが」


「断ったよ」


「え?」


シャーペンを止めることなく

ただ静かに呟やいた。


「あ、の、…なんで?」


「あんたさあ、デリカシーみたいなものってないわけ

まあいいけど。

なんでって、顔も名前も知らないような人と付き合える?」


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