不器用な君と不機嫌な私
「そ。
広瀬って案外礼儀知らずなんだなー。
ま、受け取っておくよ」
「違うっ!私が買ったの!
あーもう、素直に受け取ることってできないの!?」
なんだよ、逆ギレじゃんか。
まあ、面白いからいいけど。
「どういう意味?」
「広瀬先生からではないけど…、でも仲本がほとんどやってくれてたのはほんとだし。
その、…ありがと」
「なるほど。
じゃああんたは俺と仲直りがしたくて
わざわざ嘘までつこうとしたんだ」
もちろん冗談で言ったつもりなのに、藤原さんの顔は一気に赤く染まった。
そんな顔を見たのははじめてで
俺まで恥ずかしくなりそうだ
「いい~から!!
はい!
じゃあね!」
「待ってよ」
「な、なに!?」
「なんでミルクティーなの」