不器用な君と不機嫌な私




「なんでって、


私が好きだから」


その答えを聞いて笑いが止まらなくなった。


わかった、


なんでさっき変な気持ちになったのか


素直に嬉しかったんだ

彼女と話すことができて


こんなふうに楽しいと思える会話ができるから



「な、なに笑ってんの?

じゃあね」


ツンとした顔で早足で立ち去って行く藤原さん。



実を言うと


俺もさっきミルクティー買ったんだ。


なんでって




俺も好きだから。

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