不器用な君と不機嫌な私
「ははっそっかそっか
正直でよろしい!なんてな。
じゃあまず、俺何歳に見える?」
「えっと、正直に言ってもいいですか?」
「え、なんか怖えーよ!」
「あははっ
なんていうか、先生
大学デビューしたばっかり
って感じですよね」
「それって…」
「なんか、若いっていうか」
「それ喜んでいいのかわかんねーな!
俺さ、一応25歳だから!」
「ええっ!?」
「なんだよ!」
「新任の先生だと思った…」
そう言うと先生は
まじかよーと言って笑った。
この人はいつも笑ってる。
愛想笑いなんかじゃないって
わかってしまうほど
「ごめんなさいっ」
「はははっ、いいよいいよ 俺、藤原は良いやつって頭にインプットしてっから!」