不器用な君と不機嫌な私
「なんかねー、郁、種目一個しか出ないって言ったら
かおりんちょー驚いてんの!」
「いや、お前それは
藤原は正しい反応してるだろ」
「なんでー!?」
「だいたいなんで一種目しか出ねえんだよ!
おかしいだろ!」
「だーかーらー!
もういい、説明すんのちょーめんどい!
とりあえず、かおりん頑張ってねっ」
にこやかに笑うと、郁は
日焼け止め塗りなおそー
と言ってテントの方へ帰って行った。