小さな短い恋物語
その時の表情に淳矢は気付く事は無かった。
「それじゃぁ、行くね~」
「あぁ、頑張ってな。」
そう言って淳矢は素早く去っていった。
そして、残された翔花は
一人、土方に宛てられた手紙を見つめながら、
「ほとんど無い可能性を信じられる貴女たちは幸せなんだな…」
とさっきと同じような
悲しい顔で呟き、その後
「たまには、土方さんを説得して返事を書かせるか。」
フッと笑って残っていた洗濯物を片付け、土方の部屋に向かった。