小さな短い恋物語


「どうして、お前はそこまでするんだ?」

俺は素直に気になった。

あまり意見をする事が無い翔花がこんなに必死になって意見するなんて、珍しい。

「……
世の中には…

例え恋をしても叶わない恋をする人がいるんです……
どんなに小さな可能性も無い恋をする人が。

それでも、あの女性たちは
貴方の気が向けば可能性があるじゃないですか。

それを願っている女性たちの思いを汲んであげただけです。」


「その、可能性の無い恋をしてるのは、お前なのか…?」

「…どうでしょう?

…失礼しました。」

そう言って翔花は俺の部屋から出て行った。



side 土方 終了
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