小さな短い恋物語
「そういえば総司、
お前なんでここに来たんだ?」
と土方が煙管を吹かしながら問う。
「あぁ、翔花さんを怒らせて来たんで、避難です。」
「…お前なんで
翔花を好いてるのに怒らせる事しかしねぇんだ?」
なんだ、土方さん
「気付いてたんですか。」
「当たり前だ。
何年一緒にいると思ってる。」
と言いながら、煙をはく。
「……
どう接したらいいか分からないんですよ。」
「私たちは、こんな生活をしています。
いつ死ぬか分かりません。
もちろん、翔花さんとは恋仲になりたいですし、いろいろなことをしたいです。
遊びに行くだけでもいいんです。
でも、でも…
もし恋仲になったとして、私が死んだら、悲しむと思うんです。
悲しむ翔花さんなんて、見たくないんです。
…死んだら見れないでしょうが。」