‐へタレ勇者と仲間達‐

何日か歩き続けたところ、砂漠地獄に着いた。

「あっついな……。俺もう歩きたくない~。」

「じゃあお前はここで干からびろ……。」

「ご、ごめんなさい…。」

銃を向けて言うジョイスに何も言い返せないデウス。

「バイスさん、ここはすぐに抜けられるんですか??」

「ん??ここはな、絶対迷う!!!!」

「いや、断言されても……。」

相変わらずけっこう適当な人……。

ん??あれ??

…………………。

またスティールさんいないよ!?

なにあの子!?

なんですぐどっかいくの~!?

結構先のほうにスティールがいることに気づいた。

「ねぇ~♪鳥さん、鳥さん~。なんであなたは飛んでるの~??」

歌を歌っているようだ。

しかし、歌っている方向がおかしかった。

『ピギャアアアアアアア!!!!』

でっかい鳥だった。

「鳥さんって……。…そんなに可愛いもんじゃないでしょー!?」

とりあえず皆で助けに行った。

「ん?狩りか……?狩りなら俺にまかせろ……。」

遠距離攻撃はジョイスの得意分野だ。

「でっかい鳥さんだことぉ!!なんかいいもん持ってないかな!!俺分捕ってくるぅ!!!!!」

山賊のバイスさんは物が取れればなんでもいいらしい。

「今回はまだ皆ましですね!!!!」
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