broken、robot。
私は、留亜と一緒に佑夜のお墓参りに来た。

「ねえ佑夜?」

『なんで石に話しかけてんの、沙恵。』

私は無視した。
…留亜の時代には墓石がないのだろうか。

でも、こいつは無神経だ。

泣きたいのを我慢して必死に話しかけているというのに…佑夜はここにいる。

ここで!
ここで眠ってる…!!


『ねえ沙恵~?』

「留亜、うるさいっ!

佑夜!佑夜っ!
起きてよおっ…

ゆう、やっ…。」

私が壊れていく。
佑夜がいないことを改めて感じた。

『沙恵っ!沙恵っ!
佑夜くんは…


し、死んだんだよっ!

だから、もぅ…いなーー』
「やめてよっ!

いないのなんて、ずっと…ずっとわかってる…の、知ってるの!なのに…

それなのに…

心が変なの……。

留亜…私…、」

『沙恵…俺がいるからずっと、我慢してくれてたんでしょ?

泣いていんだよ?

辛いと、人間は泣くんでしょ?

今は、我慢、しないで?
約束、した、でしょ?ね?』

「佑夜…。」

『ん、ほら、大丈夫。

今だけ…
俺の事、佑夜くんだと思って…?」

そんな辛そうな顔しながらかっこいい事、言わないでよ。

あなたに、佑夜の代わりはできない。

代わりなんていないのよ…
それでも、

留亜に甘えてしまう私は


最低な女ですか?
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