broken、robot。
家に着くと、私は急いで留亜を布団に寝かせた。

「しっかりして!どうしたの!」

やっぱり返事がない。

何が悪かったのだろう。

…まさか、あの時?
私の頭の中では、おばさんに揺さぶられている留亜が浮かぶ。


「どうしよ…意味不明っ!」



意味、不明…?


「…あっ!説明書!!」

あった!

「早く…早く…」

自分を急かす。

目次を見る。
そしてパラパラとページをめくる。

「故障…?これって、故障よね。」


「故障の場合はっ…と、当店へ、返品、して、下さ、い…?」


当店ってどこよっ!?

どうやって未来に返すのよ?!


…あ…書いてある…!


「もとあった場所に
説明書と、

あなたのつけた名前、
あなたの名前、
住所、
携帯の番号、アドレス

システムの交換(他のロボットに変える)かリセットするか


を書いた紙を添えて


置いて下さい。


1年後に同じ場所で再開して下さい。



そんなあ!

留亜…やっとあなたの事…

…好きって…言えたのに!

ねえ、嫌だよっ!
留亜あぁぁっ……!!」


私はその場に泣き崩れた。
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