broken、robot。
「留亜…愛してるよ…。」

紙を添えながら言う。
説明書の通りにちゃんとやった。

だから、戻ってくるかもしれない。

もしかしたら、戻ってこないかもしれない。
未来は気紛れだ。

佑夜の次は留亜…?

私から大事なものばかりを奪う。


未来なんて…。


なければ、いいのに…

留亜に会わなきゃよかったよ。

そうよ、未来が留亜を送ってこなければ

私はこんなにも苦しまなかった。



「でも、こんなに苦しいのは…未来のせいなんかじゃない。

あなたのせいよ、留亜…

ばいばい…。」


最後にそっと、口づけをする。

しょっぱい。
涙が私の目からとめどなく流れる。

私は、目元を抑えながら



その場を後にした。
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