broken、robot。
「んっ…?」

今、何時…?

9:30…?


くじ、さんじゅ、ぷん?


「遅刻じゃないっ!」

1人でに騒いで会社に電話を入れる。

「すみません、風引いちゃって…インフルかもしれなくて…今日病院行きます。はい、ありがとうございます。それじゃあ。」

…休みました。
遅刻して信用失うより、いっその事休んじゃえって事です。



きっと、留亜が居たら遅刻なんてしてないよ?

留亜がいつも起こしてくれてたもん。




…でも、いい機会ができた。

今日、留亜の部屋に始めて入る。

元々は倉庫みたいに使ってた場所。
そこを留亜に掃除させて部屋を作った。


「…お邪魔します…。」

…ガチャア…

ゆっくりとドアを開ける。

留亜の匂いが私を包む。

…バタンッ


私にはまだ早かったようだ。

泣いてしまう。
震えてしまう。

心が何か足りないと叫んでしまう。


ねえ、なんで…?

私が佑夜の家に
連れていかなければ…
あなたはここでずっと

笑って

私にずっと…好き、

だと、
言ってくれた…?


私なんて、いなければ…

あなたは…



私の手から段ボールが
スルリと落ちて
私しかいない家に

“ドンッ…”

と、鈍い音が響いた。



「あなたは、生きていましたか…?」

ほら、また。


…涙が止まらない。
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