broken、robot。
「あなっ…た、誰っ…?」

しゃくりあげながら必死に伝える。
自然と口が動いてた。

彼からしたら、相当いかれてる気持ち悪い女だろう。


『君は、なんて名前がいい?』

そんな事を言い出した。


「わあっ…んっ
ヒック…ふざけないでっ!
ちゃんとっ、

ちゃんと答えて…!

私のっ、名前は、

和泉 沙恵(イズミ サエ)っ!」

『さっきのは…
リセットですか?』

“さっきのは…”

と言うのは、

ふざけて言われた
私の名前だろう。

「意味不明ですっ!

しっかりして下さい!
…って、え…?」

私の手には説明書。
ちょっと、どういうこと…。

「これ、は…?」


『俺の説明書です。

先程、意味不明と言われておりましたので。』

「は、はあ…?」

とりあえず、怪しいと思いながらも、ページをめくる。

すると…
< 5 / 50 >

この作品をシェア

pagetop