broken、robot。
「ついて来ないで下さい。」

あの、意味不明な彼が後ろからついて来る。

『だーかーらー、泊めてって言ってんすよ。』

そう言いながら。


「もうこれ以上、私にかかわらないで下さいっ!

私が絡んだのも悪いですけど、
あんまりしつこいと…

警察呼びますよ!

それか本当なら、証拠、見せて下さいよっ!」

どうせ、無理だろう。
ナンパ男が。
そう思っていた。

『いいよ。』

そう聞こえた。
てか、この人…声まであの人に似てる…。

「じゃ、ここで見せて下さい。」

『…ん。』
そう言って私の手を取り、自身のTシャツの背中を捲り上げる。

ガチャンッ…
また嫌な機械音。

……機械音…?

『ほら、ここ。
背中にボタンがありますでしょ。

それ押してみてください。』

…確かに、ボタンらしきモノが付いている。
この人は、どこまで変なのだろう。

とりあえず、押してみる。

……と、

ガシャンッ!!

ビービー、カチッ。

何かが起きた。
…様な音がした。
< 7 / 50 >

この作品をシェア

pagetop