broken、robot。
「だ、大丈夫ですか?」

『ん、大丈夫。充電完了♪』

笑顔まで、似てる…。

って、私っ!
だめよ、こんなんじゃ。

「充電…?」

『そ、今まであんまり充電なかったんだ。

だから、』
「倒れてた、と。」

『そゆこと♪』

やっぱりどことなく、幼さがある。

「他に、証拠は?」

『うぅーん。あ、中の電池パック見てみる?』

「それって、この携帯に入ってるようなやつ…?」

『そうっすよ。ほれ。』

さっきと同じようにTシャツを捲り上げて皮膚を剥がす様に…

「ちょ、いくらなんでもそこまでしなくても。」

焦りすぎていろいろ混ざった。

『え?

だーかーら、俺、人間じゃ無いんですってば。
見てて下さい。

そうすりゃ、分かるですから。』


彼もいろいろと混ざっているが、本気そうなので、スルーしてあげよう。


『おりゃっ。』

パカッ。

人間でいう、腰あたりの皮膚がペロンと、布が垂れたようになっている。

『ほら、これ電池パック。』

そして、私にそれを突き出すかのように見せる。

当の私は、口をポカンとしてきっとアホヅラだろう。


やっと口が開いた。

「い、いらないんですけど。」

『あげねぇっすよ。
あげたら…
俺、死んじゃいますもん。』

よく見ると、
そのバックから
彼に

何本かの線がつながっていた。


「まじですか…。」

私の独り言のようなつぶやきに

『まじです♪』

と、とびっきりの笑顔で答えた彼がいた。
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