君と私の物語 【短編集】

メガネ

「メガネかけてる人ってかっこええよなぁ...」

特に黒ぶちメガネが...

「メガネ?またお前は変な事を...」

「変な事ちゃいます!」

めっさ大事な事や!

「そぅゆわれてもなぁ」

「友達がゆーててん

『黒ぶちメガネをかけてる人に萌える!

 ハァハァ(*´Д`)』って」

「...その友達、オタクやろ」

何で知ってるんや?

「うん、アニメとか好きーゆぅてた」

「はぁ...」

「何でため息つくねん!」

「しょーもないからや」

しょうもなくない!

これには大事な計画があるんや

「だからさぁ洸...メガ「嫌や」

食い込み気味に断ってきやがった!

ヒドッ!

「何でさ!いいじゃんちょっとぐらい!」

「だってメガネしんどいやん...」

「いいから!ちょっとだけ!」

「はぁ...ちょっとだけやぞ?」

文句を言いながらも

洸は私の頼みを聞いてくれる

そんな所も大好きだなぁ

何て思いながら洸にメガネをわたす

...やっぱり

「かっこいい!!」

「そ...そうか?」

「うんっ!」

いっつもカッコいいけど

メガネかけてもカッコいい!!

「そんなにメガネがええんかいな」

「だってメガネだもん!」

「でも、もぉ終わり」

「えっ!?もうとってまうの?」

「ちょっとだけゆぅたやろ」

「むー...

 あっ!でもギャップが大事なんやって!」

「ギャップって...噂のあの友達が言ったんか?」

「うん。いっつもメガネかけてたら

 メガネのありがたみがわからなくなるんだって!」

「ありがたみって...」



***メガネ***

(それより、メガネだけじゃなぁて俺も見てや)

(洸?ちゃんと見てるよ?

 洸がメガネかけるからカッコええんや!)

(お前...

 ようそんな恥ずかしい事言えるなぁ)

(あははっ!洸顔真っ赤や!)

(うるさいわっ!)


2011/08/07


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