スキ、スキ?
「あぁもう、じれったああい!あんたらなんな訳!?」
「え、ええっと・・な、なんだろうなあ?」
あれから2か月ちょっとが経った今、
あたしと綾くんは付き合ってると言えるか分からない状況にいた。
ちなみに
「ふざけんな!クソ小川め!」
キレているのは唯一綾くんとの関係を知っている親友の矢田藍(やだあい)である。
「あ、藍。クソ小川はないんじゃないかなー?」
仮にもあたしのか、彼氏?な綾くんの事を“クソ小川”は・・・。
「だって付き合って2か月経っているのにデートはおろか連絡も取らないし、話す事もない!?ありえないでしょおが!!」
「う、うん」
あたしと綾くんはあの日から学校で一回も話していない。
話しかければいいんだろうけど話しかけにくいし?
メールや電話なんて何を話していいか分からないし?
「ああ、もう、あんたもあんたよ!?何してるの?!」
「は、はいぃ!!」
ここに鬼がいる。
藍鬼がいる!