【完】チーズ男とあたりめ女
メニューもないし、私は悠さんを見た。
「チーズの盛り合わせと、彼女…海さんにフルーツでも出してやって」
「わかりました」
女性は後ろを通ったボーイさんに、飲み物や悠さんが注文した品を伝えた。
どうやら悠さんは、ウイスキーのボトルキープがあるらしい。
「海さんでしたか?」
「はい…」
「悠とアフターは高いでしょ?」
…“アフター”?
私が誘ったんじゃないんですけど…;;
首を傾げる私の代わりに、「海さんは妹の友達だ」と、悠さんが告げた。
「そうだったの。私、麗ーウララーと申します。元々、悠のお客だったのよ?」
赤い口紅を引いた唇が、自慢気に高く上がる。
「チーズの盛り合わせと、彼女…海さんにフルーツでも出してやって」
「わかりました」
女性は後ろを通ったボーイさんに、飲み物や悠さんが注文した品を伝えた。
どうやら悠さんは、ウイスキーのボトルキープがあるらしい。
「海さんでしたか?」
「はい…」
「悠とアフターは高いでしょ?」
…“アフター”?
私が誘ったんじゃないんですけど…;;
首を傾げる私の代わりに、「海さんは妹の友達だ」と、悠さんが告げた。
「そうだったの。私、麗ーウララーと申します。元々、悠のお客だったのよ?」
赤い口紅を引いた唇が、自慢気に高く上がる。