【完】チーズ男とあたりめ女
「ありがとう…ありがとう、蘭」



「ごめん…叩いて…」



「大丈夫だよ。蘭の気持ち…嬉しかった…」



蘭の頭を撫でると、気まずそうに翔さんが声を掛けて来た。

私たちの間に座り、「仲直りした?」と、訊いて来る。



「はい。喧嘩ではなかったですけど;;」



「だから、しょー兄いらない!」



「そりゃねぇよ!」



翔さんはウイスキーで水割りを作り、1人で呑んでる。

そこにジュンさんも戻って来た。



「悠さんの、彼女さんだったんですね…」



「はい?;;」



しょんぼりとて言うジュンさんに苦笑した。
< 131 / 504 >

この作品をシェア

pagetop