【完】チーズ男とあたりめ女
…言うしかないか…;;

私はため息を吐き、ナズナさんを見た。



「アーモンドの薄皮ですかね?
付いてるんです…」



「は?」



「メイクルームで…確認して来て下さい…;;」



この役目。

めちゃくちゃ辛い。

しかも、相手が怖い。

ナズナさんはメイクルームに走って行く。

私は全身の力が抜けて、ソファーに座り込む。

隣の席から笑い声が聴こえる中、悠さんが隣に座った。

ジュンさんに翔さんと同じウイスキーの水割りを作らせる。



「他のお客さんの所は良いんですか?」



「俺も休憩したい」



悠さんは私の後ろに腕を回して、完全にオフモードになった。
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