【完】チーズ男とあたりめ女
「失態を見せたわ…って、悠?」



恐怖の時間、再来。

…忘れてた;;

ナズナさんが戻って来た。

私がグラスをテーブルに置くと、ナズナさんが悠さんの隣に腰を下ろした。



「悠がここに居るなら、私もここに居るわ」



「何でですか;;」



翔さんが呆れながら訊くと、「マークよ」と、平然と言った。

私はため息を漏らし、運ばれて来たあたりめをしゃぶる。

他のお客さんからも、哀れな視線を感じるようになった。



「ナズナさん、後で席へ伺いますから」



「嫌よ。この子より私は貴方を知ってる。想って来たの」



「それはわかってますが…」



「わかってるなら、私の言う事を聞いてくれても良いんじゃない?」



…何か、疲れる人…。
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