【完】チーズ男とあたりめ女
2人で100点になれてるんだ。

彼が何もかも出来てたら、私は必要なかったんだ。



「悠さん…」



「ん?」



私は耳元で意を決して囁いた。

「今日も覚悟はしてます」と。

前は首筋や鎖骨。

胸元にたくさんキスされただけ。

それだけでもドキドキしたのは確かだけど。

一つになる覚悟は、いつだってあるんだ。

悠さんに、包まれたいって。

返事は返って来なかったけど、ちゃんと頷いてくれた。

微笑んでくれた。

いやらしさのない、優しい表情。

私の緊張を、解き放ってくれた。

純粋に、彼を求めれた。
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