【完】チーズ男とあたりめ女
泣き止み、4人で無言のままで過ごしてると、ドアをノックされた。
振り返り、誰か見る。
「悠様。旦那様たちがお待ちですので、リビングまでお願いします」
お手伝いさんが頭を下げて、ドアを大きく開けた。
3人が立ち上がった為、私も立ち上がって付いて行く事に。
悠と手を繋いで歩いて階段を降りると、リビングからは賑やかな笑い声が聴こえて来た。
話が上手く進んでる証拠。
そう思うと、怒りにも似た悲しみが胸を支配。
繋がれた手に、力を込めてしまった。
悠は「心配するな」と、私に声を掛けると、リビングの扉を開けた。