【完】チーズ男とあたりめ女
姫李が口を開こうとすると、翔さんがクスッと笑った。



「しょー兄!;;」



蘭が翔さんの腕をバシッと叩き、笑うのを止めさせようとした。

けど、収まるどころか、お腹を抱えて笑いは増すばかり。



「海ちゃんはどこまで可愛いの!!(笑)」



「え?;;」



何が言いたいのかわからない。

しかも、少し照れてしまった。



「翔。いい加減にしなさいよ?
場を弁えてちょうだい」



蘭のお母さんが、姫李のご両親に頭を下げながら、翔さんを諭す。

翔さんは急に笑うのを止めたと思えば、ポケットからマッキーを取り出した。
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