【完】チーズ男とあたりめ女
「姫李ちゃんは、兄貴のどこが好き?」



「そうですね…社交的で、優しくて。それに容姿端麗、頭脳明晰で素敵です」



「うん」



翔さんはマッキーを指で回しながら、私を見た。



「海ちゃんは、兄貴のどこが好き?」



「確かに、姫李の言った事は一理、正しい。けど、実際。意地悪だったり、冷たかったりもします。
でも…全てが大好きです」



「無愛想だもんなー」



悠が、マッキーの蓋を開けて、ニヤニヤしてる翔さんの手首を掴んだ。



「見掛けで判断してたら、こんな顔、嫌だよね?」



「てめっ…!」



悠の抵抗も虚しく、眉間にシワが書かれていた。
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